人間関係で悩むならシェアハウスに住もう。社会関係資本と幸せに生きる上で最も必要な能力とは。

どうも、僕(@crelife21)です。

皆さんは、「社会関係資本(ソーシャルキャピタル)」という言葉をご存知でしょうか?
最近、僕はこの「社会関係資本」という言葉を知り、日々、この言葉について考えておりました。

会社を辞めてからここ数週間、色々な出会いの中から、この言葉の持つ重要性を認識しており、今回は少し整理して書こうと思います。

 

社会関係資本とは何か?人との繋がりがあれば生きられる?

 

では一体、社会関係資本とはなんでしょうか?
wikipedeiaによると、以下のように書かれています。

ソーシャル・キャピタル(Social capital、社会関係資本)は、社会学、政治学、経済学、経営学などにおいて用いられる概念。人々の協調行動が活発化することにより社会の効率性を高めることができるという考え方のもとで、社会の信頼関係、規範、ネットワークといった社会組織の重要性を説く概念である。
基本的な定義としては、人々が持つ信頼関係や人間関係(社会的ネットワーク)のこと、と言って良い。上下関係の厳しい垂直的人間関係でなく、平等主義的な、水平的人間関係を意味することが多い。しかし、この語には実に多様な定義があり、以下のPortes (1998) の文献によれば、共同体や社会に関する全ての問題への、万能薬のように使われている言葉だが、1990年代終わりからは学会外でも社会的に有名な語となった。

 

色々と書かれていますが、要するに「人との繋がり」のことでしょうか。
一般的には社会において人々が協調的な繋がりをすることで、社会の効率が高まっていくという考え方です。

 

資本には金融資本(お金)、物的資本(土地)、人的資本(自分の能力や健康)といったものがありますが、それらと並んで社会関係資本は、生産的な活動を行い、人間が人間らしく生きる上で、非常に重要な資本であると考えられております。

 

わかりやすくいうと、社会関係資本(ソーシャルキャピタル)は「信頼関係」と考えられます。

 

今まで、既存の社会では上記の3資本、金融資本・物的資本・人的資本が重要であると考えられてきました。
と言っても時代によって波があり、日本においても戦後間も無くまでは、しっかりとした家族構造や地域社会がありました。
しかし、高度経済成長期から1990年代のIT革命を経て、社会構造も変化した現在は、貧富の差や非常にシステマティックな情報社会が浸透しています。
この中で、徐々に社会関係資本が失われていき、人間の幸せにおいて重要な資本を築く能力を持ち合わせていない人々も増えつつあります。

 

 

果たして、人間はお金さえ稼げば幸せになれるのでしょうか?
確かに、お金があれば家も土地も手に入りますし、資金力さえあれば自己投資でスキルアップを図れますし、病気になっても最先端の医療を受けることが可能です。
一見、3つの資本が過不足なく得ることができ、幸せなように見えるかもしれません。

 

 

しかし、たとえお金があっても人間関係が充実していなければ、人間が満たされることはありません。
もちろん、無人島で一人暮らしをしていて実社会から完全に断絶された環境を望むのであれば話は別ですが、社会と関係性を築いている人間であれば、人間関係は幸せになるために非常な重要な要素として、位置付けられるでしょう。
子孫を残すことが生物学上の人類の目的である限り、異性との交友、結婚、恋愛は人間のライフスタイルにおいて非常に重要な意義を持ちますし、家族や友人との関係性が良好さと幸福には密接な相関関係があります。

 

人間は人間である限り、人間関係の築きからは逃れられません。
どんなにお金持ちでもいつ無一文になるかはわかりません。
もし、お金だけあって人間関係に全く資本を投資しておらず、助けてくれる人が一人もいなかったら、どうでしょうか。
お金にしか価値を見出していない人間関係の中では、お金が消えれば関係性も全て消滅するでしょう。

 

 

逆に、お金が全くなくても、周囲との人間関係を良好に築いていれば、死ぬことはありません。

典型的なのは「ヒモ」です。

経済的な格差の大きい異性関係の中で、片一方が家事手伝いや気配りなどで、良好な関係を保つことで、もう一人が生活を援助します。
この良好な人間関係を保つことで生活するのが「ヒモ」であり、ヒモに最も重要なスキルこそ、社会関係資本を示唆しています。

実際に全く家賃を払わずに高級マンションに長年住み続けている人や、何年も働かずに悠々自適に生活している人はいます。
彼ら・彼女らは周囲の人間関係を良好に保つことで、全ての経済的な側面を援助してもらっているのです。
当人に自覚があるかないかは別として、彼ら・彼女らには社会関係資本構築のプロフェッショナルとしての能力があるのです。

社会関係資本を築けない人々たち。お金があっても幸せにはなれない。

 

では、その社会関係資本を十分に築くことができない場合はどうなるのでしょうか。
人間は日常生活で、多くの人々との人間関係の中で、労働をしたり生活を行います。
労働では人間と関わり合いながら価値を生み出しますし、プライベートにおいても、人間同士で向き合いながら喜びを享受する機会は多いでしょう。
そのような関係性において、十分な信頼関係を築けないとなると、それは非常に厄介です。

 

多くの労働においては未だにface to faceのコミュニケーションを行う必要がありますし、たとえオンライン上のやりとりであっても、向き合うべきクライアントには必ず人間が介在します。
例えば私の前職の広告業界では、人との繋がりが非常に仕事に影響します。
頻繁に行われる飲み会も、息抜きなどの意味合いがあると同時に、仕事において重要な信頼関係を構築する目的が大きいです。
飲み会で失われる時間やお金を犠牲にしてでも、社会関係資本への投資を行うことが、ビジネスの上で大きなメリットとなるのです。

 

このような社会関係資本、信頼関係の構築に難をきたすとなると、仕事は愚かプライベートでの充実にも支障をきたします。
発達障害や精神障害、あるいはパーソナリティ障害、鬱などで人間不信に陥ると、人と十分に信頼関係を構築することが困難になります。
一時的には関係性を築けたとしても、持続的なパートナーシップを維持し続けることには、多大な労力を要しますし、些細なすれ違いで関係性は一瞬で崩れ去ってしまいます。
何もこれはそのような特殊な人たちに限る事例ではなく、人間関係全般に言えることです。
信頼を積み重ねるのに長い年月を要したのに、信頼関係が崩壊し、一度失った信頼を取り戻すのが容易ではない、という経験をした人は少なからずいるでしょう。

 

人間関係は人間が社会の中で幸せに生きるのであれば、欠かせない重要な要素です。
ですので、この人間関係に支障をきたすというのが、どれだけ辛く、苦しいことなのかは誰でも容易に想像できるでしょう。
もし、人間関係に恵まれ、周囲の人間と何一つトラブルもなく、幸せに過ごせているのだとしたら、それだけであなたは相当な幸運であることは間違いないです。

社会関係資本が十分に構築できないあなたに。生きる上で最も重要なことは。

 

かくゆう私も社会関係資本が十分に構築することのできない一人です。
詳細はまた別の記事で述べますが、自分の持つパーソナリティ、元来の性質からくる社会関係資本構築への障害に、長年非常に苛まれました。
このことを以前私は「透明な独居房の中に閉じこめられる、無期懲役の罰を受けている」という独特の表現でweb上に寄稿したところ、
一夜にして拡散され、ネット上で非常に多くの反響と問題提起を生みました。
はてな年間ランキングトップ10にも入りましたから、今でも探せばあると思います。

*訂正。年間ランキング50位以内。

 

 

ただ、社会に自分が出て思うに、このような社会関係資本を構築することに困難をきたしている人は、思っていた以上に多いと感じています。
そのような人たちの中には自分自身の適性を把握し、なんとか前向きに社会を生きていこうと居場所を探している人たちもいます。
例えば、京大卒ニートのphaさんが創設したギークハウス
元々は京大の学生寮にいたphaさんが学生寮の頃のような独特な雰囲気で、ゆるいコミュニティを構築しようとするところから始まり、今ではニートのみならずエンジニアが多く集まるシェアハウスとして、全国各地に広がっています。
phaさん自身、賑やかな環境が好きではなく、人と積極的にコミュニケーションをとりたいタイプではありません。
けれども、なぜギークハウスを作ったかというと、「人は一人でいると死にやすいし、積極的に話がしたいわけではないけれど、しようと思えばいつでもできるような環境を作りたい」という背景があったようです。

 

ギークハウスならずとも、同様のコンセプトのシェアハウスは近年、割と多く生まれています。
campfire代表の家入さんが創設したリバ邸は現代の駆け込み寺がコンセプトですし、渋谷にある渋家のようなクリエイターが多く集うコミュニティはいくつもあります。

 

社会関係資本が十分に築けないのならば、いっそのこと社会関係資本によって成り立つコミュニティに飛び込むのはありでしょう。
自分一人でコミュニティを築くことができ、幸せにライフスタイルを送ることができるのならば、それに越したことはないですが、どうしても自力で全ての資本を得る必要はありません。
既存のコミュニティの中には、自然と社会関係資本が成り立つようにできているところもあるのです。
私が現在滞在している金谷にあるコワーキングスペース「まるも」も、経済関係や労働関係とはまた異なる社会関係資本の流れができているように感じます。
都内で一人暮らしをしていては決して味わえない人との繋がりやコミュニケーション、そこから派生する様々な取り組みやビジネスの流れを肌で感じることができています。

 

 

これまでの内容で、社会関係資本の重要性は理解できましたでしょうか。
もし、今あなたが人間関係に悩んでいる、人とうまくコミュニケーションをとることができない、そういった悩みを抱え、将来に不安を抱えているのだとしたら、気兼ねなくその思いを誰かに発信してみましょう。
何も自分の素性を明かす必要はありません。
今はネットもありますし、様々なコミュニティが存在します。
社会にあなたが合わないのではなく、あなたに合う社会に、まだあなたは出会っていないだけです。

 

 

幸せに生きる上で最も重要な能力は、コミュニケーション能力ではなく、社会関係資本を築く力でもありません。
もちろん、それらがあればあるに越したことはないですが、最も重要なのは、行動することです。
悩みを抱え、ずっと引きこもっていても、何も解決はしません。
時間が解決してくれることはあるけれども、人生は有限です。
行動をするちょっとした勇気があれば、人生はより豊かに彩りあるものになるでしょう。

 

 

というわけで、ちょっくら田舎に来るといいと思います。

以上、社会関係資本についての自分なりのまとめでした。

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crelife

北海道生まれの25歳住所不定無職。慶應義塾大学卒業。元広告会社社員。入社7ヶ月で退社。田舎フリーランス養成講座(いなフリ)12期生/ジーズアカデミーdev9期生/太田プロダクションエンタテイメント学院6期生(芸人養成所)/元ガールズバー店員/23歳までに芥川賞取る計画が失敗し就職するも無職へ/社会を新しく築くために生きることを決める。

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